過ぎ去った記憶は荒れ狂う海のようだ。骨身に染みる潮風をまとい、塩辛い記憶がどっと押し寄せる。またそれは、滝のような大雨でもある。雨粒が青石の敷石を打ち、湿気がこの場所の隅々まで染み込んでいく。私は隅っこに縮こまり、その雨粒を身に受けながら——空は灰色で、世界は陰鬱だ。あの灰黒い雲が私の思考を押し潰す。世界はまるで、色あせた水墨画のようだった。人はいつも生きる意味を追い求める。けれど「意味」という言葉そのものが人間の作ったものだ。結局は夢のひとつに過ぎない。だが、その真髄を探ろうとしたとき、はっと気づく——私はとっくに時間の操り人形だったのだと。「当事者は迷い、傍観者は明らか」という言葉の通り、過去の喜びも悲しみもとうの昔に骨の髄まで刻み込まれている。たとえ時間が流れ去っても、羽を折られた蝶のように、私はその場に囚われたままだ。過去の記憶は重い足かせとなって、希望を、未来を閉ざす。私の魂は時間に幽閉され、苦しみは蔦のように狂おしく伸び、心の奥で絡みつく。消し去ろうとしても消えはしない。}
2026年、92日目の記録
過ぎ去った記憶は荒れ狂う海のようだ。骨身に染みる潮風をまとい、塩辛い記憶がどっと押し寄せる。またそれは、滝のような大雨でもある。雨粒が青石の敷石を打ち、湿気がこの場所の隅々まで染み込んでいく。私は隅っこに縮こまり、その雨粒を身に受けながら——空は灰色で、世界は陰鬱だ。あの灰黒い雲が私の思考を押し潰す。世界はまるで、色あせた水墨画のようだった。
人はいつも生きる意味を追い求める。けれど「意味」という言葉そのものが人間の作ったものだ。結局は夢のひとつに過ぎない。だが、その真髄を探ろうとしたとき、はっと気づく——私はとっくに時間の操り人形だったのだと。「当事者は迷い、傍観者は明らか」という言葉の通り、過去の喜びも悲しみもとうの昔に骨の髄まで刻み込まれている。たとえ時間が流れ去っても、羽を折られた蝶のように、私はその場に囚われたままだ。過去の記憶は重い足かせとなって、希望を、未来を閉ざす。私の魂は時間に幽閉され、苦しみは蔦のように狂おしく伸び、心の奥で絡みつく。消し去ろうとしても消えはしない。}